吉嶋かおり (よしじまかおり)

私は子どもの頃、転校を繰り返していました。

お別れのメッセージには、「大人しくてニコニコしている吉嶋さん」とよく書かれていました。活発でも明るい性格でもない私にとって、転校はとてもストレスなことでした。クラスに馴染み、学校生活を乗り切るのに、毎回大変な思いをしてきたことを覚えています。そうやっていく中で、「大人しくてもニコニコしている」ということを、意識してやっていました。のびのびと、安心して、自分のままでいられるような子ども時代を過ごすことはあまりできませんでした。

もともとの性格もあったと思いますが、家族の関係、そして、転校を繰り返す中で、私はいつの間にか、人の顔色や様子を見つつも、ちょっと離れたところに自分を置くようになっていました。

​そうやって自分を守ってきたのだろうと思います。

それは、いい面も悪い面もありました。

自分がいつも「アウトサイダー」だったので、いわゆる「多数派」「一般的なこと」からは距離があり、共通の価値基準のようなものに縛られないようになりました。

それは今、この仕事の中で、大切なことは自分の中に(も)ある、という思いにつながっています。

一方で、この距離感を、大人になるまで、自分自身の心にもとってしまっていました。自分とうまく付き合えず、いろいろ失敗したり、苦しんだりしたこともあります。

大学を卒業し、働いている中で、いくつかの出来事がきっかけとなって、心理士になることを選択しました。

そのきっかけの一つに、人は、心の中に安心と平和がもたらされなければ、問題が解決したとは思えないし、新たに歩みを進めようという気持ちにはなれないのだ、と思った出来事がありました。

そのことで、私は、心の奥深くに関心を持つようになりました。

「こうしたほうがいいのだ」「こうすべきなんだ」と頭ではわかっている。周りの期待や圧力。頭の中から離れない強い思い。

でも心が動かない。心から「そうだ!」と思えない。

私の気持ちが向かったのは、そういう心の動きの部分でした。

「これでよかったんだ」「これが大切なんだ」「私はこうなんだ」「自分なりによくやったんだ」、と思えるプロセスに何が必要か。

これが、私がカウンセリングで追い求めてきたことです。

私は、AEDP(加速化体験力動療法)というセラピーをベースにセッションを行っています。AEDPについて、詳しくはこちらをご覧ください。

小さな手

カウンセリングを受けるというのは、勇気がいる一歩だと思います。

そのあなたの一歩は、苦しみや悲しみから生まれた一歩かもしれませんが、同時に、自分を大切にしたい、自分の人生・生活を何とかしたいという、あなたの心の、深く強い思いからきた一歩だとも思います。

​その勇気を称え、その勇気に値するカウンセリングを提供したいと思っています。

立命館大学国際関係学部修了、地方自治体勤務の後、立命館大学人間科学研究科修了(人間科学修士)。

最も長い臨床は、公共機関における女性のための心理カウンセリングと、在住外国人向け相談サービス。これらの臨床経験から、離婚等の家族法関係、DV、各種福祉制度等にも精通しています。ご本人の希望に基づいて、弁護士と協力し、訴訟ケースも対応してきました。

​在住外国人の方には、やさしい日本語での心理カウンセリグができます。

他に、乳幼児発達相談、小学校のスクールカウンセリング、心療内科、などでの臨床経験があります。

また、スーパーバイズも行っています。

夫と娘の三人家族。

続けていること:ヨガ

好きなもの:ガーデニング、習い始めたばかりのピアノ、梨木香歩さんの本、ゲド戦記シリーズ、「オクトパスの神秘(My Octopus Teacher)」、となりのトトロ、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、などなど…
 

著書

「無断離婚対応マニュアルー外国人支援のための実務と課題」二宮周平・松本康之監修、協議離婚問題研究会(リコン・アラート)編、日本加除出版株式会社

「外国人と共生する地域づくり――大阪・豊中の実践から見えてきたもの」牧里 毎治 監修、公益財団法人 とよなか国際交流協会編

​「知っていますか?ドメスティック・バイオレンス一問一答 第4版」日本DV防止・情報センター編著、解放出版社

​論文等