October 15, 2014
「心を開く」ということについて、前回書いてきましたが、もう少し続けたいと思います。
「心を開く」ことというのは、カウンセリングでよく扱われるテーマです。
それは、人間関係のテーマで、周囲の人に対して、どのように、どのくらい心を開いて行けばよいのかということを指しています。
これについては、いろいろなパターンがあるかと思います。
とても辛くて悲しい出来事があって、人を信じることができなくなり、人と関わりあいたくない気持ちになったり、人と関わることが不安な気持ちや怖い気持ちになったり、あるいは、どんなふうに人と付き合っていけばよいのかわから...
September 16, 2014
前回のつづきです。
前回にあらすじで書きましたが、ヴァージルの働きかけにより、クレアはヴァージルに姿を見せることができるようになりました。
ヴァージルは、家からは出られないクレアと(彼女は「広場恐怖症」なのです)、彼女の家の中で食事をしたりして過ごすようになります。
ある日ヴァージルは、自分の生い立ちについて話しました。なぜ凄腕の鑑定士になったのか。
彼は幼少期から養護施設で暮らしていました。それがなぜかは語られていません。
厳しい施設での生活の中で、何か問題を起こすと、罰として、教会の美術修復の仕事を手伝わされました。それに興味を持ったヴ...
September 10, 2014
「鑑定士と顔のない依頼人」のDVDを見ました。
映画館で見たかったのですが、逃してしまったので、レンタルで。
結末にびっくり~。
いろいろと考えされられました…。
ここからはネタバレ満載ですので、まだ見てないかたは、ぜひ先にご鑑賞ください~。
「鑑定士と顔のない依頼人」ストーリーWebサイトより
物語の始まりは、ある鑑定依頼。引き受けたのは、天才的鑑定眼をもち、世界中の美術品を仕切る一流鑑定士にして、オークショニアのヴァージル・オールドマン。それは、資産家の両親が亡くなり、屋敷に遺された絵画や家具を査定してほしいという若い女性か...
July 30, 2014
こんにちは。
今回は、「体調を崩して病院にかかること」と、「問題がおきて/辛くなってカウンセリングにかかること」についてです。
「カウンセリング」は一般的な言葉だと思いますが、実際にカウンセリングを利用するのはハードルが高いという声を聞くことがあります。
そういう意味では、カウンセリングはまだ一般的なものではないのでしょう。
先日、夏だというのに、まるでインフルエンザのような風邪を引いてしまいました。
「インフルエンザのような」というのは、急激に高熱が出て、熱はその後すぐに下がったので、インフルエンザのような症状だと思ったのですが...
July 14, 2014
「DVのカウンセリング①」で、DVのカウンセリングにおける、第一段階目のテーマである、暴力の状況の判断と対応について書きました。
ここで、もう一つ大切なことを書きたいと思います。それは、暴力そのものについてです。
DVという言葉は、ドメスティック・バイオレンス(Domestic Violence)の略です。
この言葉が一般的になってきたのは、日本でDVの法律である「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」が成立した2001年より少し後になってでした。
その頃は、「DVのことで相談したいのです」と言って問い合わせる人は...
June 17, 2014
フリーラジカル解析装置を導入しました!
これは、抗酸化力や活性酵素、フリーラジカルレベルを測定するものです。
疲労やストレスが高いと、活性酵素、フリーラジカルが血液中に増えます。これは、さまざまな病気や加齢に影響すると考えられています。
一方、抗酸化力が高いと、活性酸素、フリーラジカルの増加を食い止めることができます。
この装置は、少量の血液から数分で測定できるものです。
スタッフがデモで血液を採集。注射したときのようなチクッとした痛みがします~。
にじみ出る血液を採集し、遠心分離器にかけます。そして試薬との反応結果により、抗酸化力、フリーラ...
June 3, 2014
暴力があっても、それがどのような種類の暴力であるかに関わらず、別離(=離婚)の方向に進む場合も、相手との修復に進む場合もあります。
カウンセリングに来られる方は、カウンセリングに来るまでにたくさん悩んでおられます。
暴力がとても恐ろしく、深く傷ついたこと。
でも話に聞くのに比べると、この暴力はそれほどたいしたものじゃないのかもしれないという気持ち。
また暴力があるのではないかという不安と緊張。
相手への信頼が失われていることへの哀しみと寂しさ。
これからどうなるのか、相手とやっていけるのかどうかについての迷いや不安。
自分も悪かったんじゃないか...
May 12, 2014
DVのカウンセリングは、大きく三つの段階に分けることができます。
一つは、現在、配偶者や恋人などとの関係が継続中で、被害を受けている状況、二つ目は、相手との別離を決意し、それを実行に移す段階、そして三つめが、別離の後、です。
これらそれぞれに、注目するポイントが異なります。
そしてこれらのどの段階でも共通するのが「エンパワメント」です。
今回は、まずは一つ目の、暴力をふるう相手との関係が継続中の状況でのカウンセリングについて書いていきます。
この段階でのカウンセリングのポイントは二つあります。
一つは、暴力の状況の判断と対応です。加害者であ...