DVの映画①「隠された日記」

DVをテーマにしていたり、背景にDVがある映画は、たくさんあります。 私が興味深かったものをここでご紹介~ 第一弾は「隠された日記~母たち娘たち」。 ストーリーは↓です。 「現在はカナダで暮らすオドレイが、フランスの生まれ故郷へ帰省。実は彼女は妊娠中で、出産すべきかどうか悩んでいたが、久々に再会した両親にそれを打ち明けられず、どこか居心地の悪い彼女は、今や空き家となっていた母の実家にしばらく移り住むことに。その家の台所の戸棚の奥に隠されていた日記をオドレイは発見。それは意外にも、50年前、家族を捨ててどこかへ出奔した祖母、ルイーズが書き残したものだった…。 」 YouTube予告編もどうぞ。 おっと、このストーリー記述では「DV」のニオイは全くありませんね…。 ネタばれになってしまうようですので、詳しくはぜひ映画をご覧ください。 でもそうなんです、この映画はDVが背景にあるのです。 そしてそれは、ひ、ひ、ひぇ~という衝撃!の展開なのでした(なんのこっちゃと思われた方は、ぜひ見てね~)。 この映画は、家族に潜む暴力(DV)という単体のテーマとしてだけではなく、それが世代を越えて引き継がれていく様も巧みに表現されています。 家族が抱える問題、家族関係のひずみは、祖父母から父母へ、父母から子どもへ、子どもから孫へ…と、形を変えて引き継がれていくことがあります。 それは、「××のせいで私はこんなふうなのだ」というように、はっきりと意識される場合もあれば、家族間の問題が直接的には関わっていないように見えるかたちで現れる場合もあります。 密かに隠されている、深く沈んでいる問題。 セラピーでは、これを取り上げていくこともありますし、取り上げないこともあります。 取り上げる場合の、アプローチも様々です。 家族療法(ファミリーセラピー)では、「世代間境界」という概念があり、世代間での心理的な境界線を引いた関係性のなかで、問題を扱っていくということもします。 DVは、人のあらゆる側面への影響が大きく、そのために、その影響は世代を越えて、形を変えて、引き継がれていくことがあります。 暴力により受けた傷の回復、癒しは、世代的な時間軸の中で進んでいくのかもしれません。 映画の話に戻りますと、衝撃の結末ではありますが、そこには、家族間に引き継がれた傷を癒していく大きなきっかけも生まれていました。 見終わって、静かな哀しみや愛が感じられるものでした…。

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