感情とからだ(臓器)の関係
以前のブログで、こころの問題がからだの不調として現れることがあるということを書きました。
このことについて、もう少し詳しくお話したいと思います。
東洋医学では、心身一如と言うように、こころとからだは切り離せない一体のものとみており、 感情と臓器の関係をこのように捉えています。
怒り 肝(怒りは肝に)
喜び 心(喜びは心に)
思い煩う 脾(思い煩うは脾に)
悲しみ 肺(悲しみは肺に)
恐れ驚き 腎(恐れ驚きは腎に)
東洋医学でいう臓器は、西洋医学の臓器とは異なります。
肝は肝臓という意味ではなく、肝臓を含んだ「肝という働き(概念)」になります。
例えば、イライラしてカッとすると、「気」が上昇して、血液が頭にのぼり、額の横に青筋を立てて怒っている方、見かけませんか?
その方は、青筋を立てるのと同時に、血液の貯蔵循環を司る肝にも影響を及ぼしている場合があります。
また、嘆き悲しんでいると、姿勢が前屈みになり、呼吸も浅く早くなり、肺に影響を及ぼしている場合があります。
カウンセリングでも、ストレスの多い方、苦しみや悲しみが強くてつらそうな方は、たいてい浅くて速い呼吸をしていると感じられます。
このように、東洋医学では、数千年前から、感情と臓器の関係性を示しています。
経絡セラピーでは、からだからのアプローチでからだの調子を整えていくのですが、それはこころとからだ、全体に及ぼすもの、まさに「心身一如」というものです。