「すべての山に登れ」
紅葉の季節。 近くの山に行きました。紅葉がきれいでした~。 見上げれば色づいた紅葉と空。足元は枯れ葉がカサカサと優しい音をたてていました。 今年は急に冷え込んだためか、とてもきれいな紅葉のようです。
時々、近くの山を散歩しますが、昔はちょっと本格的な登山をしていました。 「山ガール」も「中高年の山歩き」もまだなかった頃、山は比較的静かな場所でした。 ハイキング程度のときは、連れとおしゃべりしながら歩くのも楽しかったのですが、難易度が高い山は、ただただもくもくと歩いていました。 私はどちらかというと、ただもくもくと歩くのが好きなようで、周りの景色や、木々や鳥に目を向けることがあまりありません。 「もうちょっとゆったり楽しみながら歩きたいな~」と思って次の山に行っても、結局もくもくと歩いて終わっているのでした…。 山の楽しみ方は、それぞれですね。 山を歩く、ということについては、こんな歌があります。 「サウンド・オブ・ミュージック」という映画に出てくる歌なのですが、ご存じですか? 主人公のマリアが、自分の歩む道に迷ったときに、修道院長がマリアに歌った歌です。
「すべての山に登れ」
すべての山を登りなさい 高きも低きをたずね あなたの知るすべての道 あらゆる小径をたどるのです すべての山を登りなさい あらゆる流れを渡り あなたの夢を見つけだすまで あらゆる虹を追え あなたが与えうる限りの愛 その必要としている夢 来る日も来る日も あなたが生きつづけるかぎり すべての山を登りなさい すべてのせせらぎ 流れを渡り あなたの夢を見つけだすまで すべての虹を追うのです (Sound of Music, "Climb every mountain") 生きていく中で起きる迷い。方向性を見失って、立ちつくしてしまうような時。 暗闇の中で、トンネルの中で、身動きができないようなこと。 そういうなかでも、実は、人は歩き続けているのではないでしょうか。 どこに向かっているかわからないけれど、ただただ歩いている。 それは、すべての山に登っている、その途中にいるように思います。 VIEWは、そうやって歩いている人の、水場のような、止まり木のような場所でありたいと思っています。