「すべての山に登れ」
November 25, 2013

紅葉の季節。
近くの山に行きました。紅葉がきれいでした~。
見上げれば色づいた紅葉と空。足元は枯れ葉がカサカサと優しい音をたてていました。
今年は急に冷え込んだためか、とてもきれいな紅葉のようです。
時々、近くの山を散歩しますが、昔はちょっと本格的な登山をしていました。
「山ガール」も「中高年の山歩き」もまだなかった頃、山は比較的静かな場所でした。
ハイキング程度のときは、連れとおしゃべりしながら歩くのも楽しかったのですが、難易度が高い山は、ただただもくもくと歩いていました。
私はどちらかというと、ただもくもくと歩くのが好きなようで、周りの景色や、木々や鳥に目を向けることがあまりありません。
「もうちょっとゆったり楽しみながら歩きたいな~」と思って次の山に行っても、結局もくもくと歩いて終わっているのでした…。
山の楽しみ方は、それぞれですね。
山を歩く、ということについては、こんな歌があります。
「サウンド・オブ・ミュージック」という映画に出てくる歌なのですが、ご存じですか?
主人公のマリアが、自分の歩む道に迷ったときに、修道院長がマリアに歌った歌です。
「すべての山に登れ」
すべての山を登りなさい 高きも低きをたずね
あなたの知るすべての道
あらゆる小径をたどるのです
すべての山を登りなさい あらゆる流れを渡り
あなたの夢を見つけだすまで あらゆる虹を追え
あなたが与えうる限りの愛 その必要としている夢
来る日も来る日も あなたが生きつづけるかぎり
すべての山を登りなさい すべてのせせらぎ 流れを渡り
あなたの夢を見つけだすまで
すべての虹を追うのです
(Sound of Music, "Climb every mountain")
生きていく中で起きる迷い。方向性を見失って、立ちつくしてしまうような時。
暗闇の中で、トンネルの中で、身動きができないようなこと。
そういうなかでも、実は、人は歩き続けているのではないでしょうか。
どこに向かっているかわからないけれど、ただただ歩いている。
それは、すべての山に登っている、その途中にいるように思います。
VIEWは、そうやって歩いている人の、水場のような、止まり木のような場所でありたいと思っています。