モラル・ハラスメント、DVとアサーティブ・コミュニケーション

December 16, 2013

「モラル・ハラスメント」という言葉は、かなり一般的になってきました。略して「モラハラ」と使われたりもします。
モラル・ハラスメントは、言葉や態度で人を傷つけたり、コントロールするような言動です。これは精神的暴力で、DV(ドメスティック・バイオレンス)です。

モラル・ハラスメント(精神的暴力)は、怒鳴ったり、罵倒したり、ドアをわざと強く閉めたりするような攻撃的な言動だけでなく、馬鹿にしたり、批判・非難、無視のような、静かな言動もあります。

モラル・ハラスメント(精神的暴力)を受けている人は、「相手はとても賢くて、話をしようとしても、論理的にたたみかけるように話すので、いつも負けてしまう」と話されることがよくあります。このような、一見“悪い”ようには見えない巧妙なコミュニケーションをとるのが、加害者の特徴です。
加害者は、自分が悪いとは思っておらず、たいていは、自分が正しい、相手は(自分ほどには)できない人間だ、と思っています。


モラル・ハラスメント(精神的暴力)の被害者は、相手の言動で、辛かったり悲しい気持ちになるだけでなく、その人の言うとおりにしないといけないような気持ちになったり、その人の言うとおりにできないことに罪悪感を覚えたりします。
自分に自信が持てず、自分はたいしたことない人間だとか、ダメな人間だというように感じたりします。
ひどくなると、相手の顔色を伺い、いつもビクビク、緊張してしまいます。


配偶者や恋人、親がモラル・ハラスメント(精神的暴力)をしている場合で、アサーティブなコミュニケーションによって、関係が改善できる場合と、難しい場合があります。

 

関係改善ができる可能性があるのは、第一に被害者の側(本人)が関係の継続を望んでいること、そして、相手(加害者)が、本人のコミュニケーションに呼応して、態度が変わりそうな場合です。
こういう場合、「加害者」は、確かに言動はハラスメント的なのですが、その言動で相手を支配しようという欲求がありません(結果的には支配的になっているのですが…)。
ワッと言って後腐れない、江戸っ子おやじみたいな感じと言えるでしょうか。
相手の勢いに恐れて、あるいは巻き込まれて、きちんと自己主張ができないので、相手はさらにワーワー言うというような悪循環になっています。
なので、本人がアサーティブに話をすると、相手は、本人の言うことを受け止める態度が見られるようになります。


関係改善が難しい場合というのは、これとは異なり、相手は、支配欲の現れとしてハラスメントを行っています。
被害者の側がアサーティブなコミュニケーションをとっても、相手の態度は変わらず、いつものような攻撃的な言動や静かな嫌がらせを続け、自分は常に優位・上位に立とうとします。加害者は、被害者よりも強い立場にいることだけが目的なので、被害者が主張している「内容」には関心を向けないのです。
それでも被害者が粘り強くアサーティブな言動をとり続けた場合、加害者は、態度を変えない場合もありますが、逆に被害者ぶったり、弱気な態度に出てくることもあります。これは、相手に罪悪感をもたせて、自分の思うようにしようという手口です。
被害者は、アサーティブな態度を続けると、今までの怖さは消え、逆に相手は「弱い人間だったんだ」とか、「たいしたことない相手だ」と感じるようになっていきます。でもこれは、立場が逆転したというのではなく、被害者が、加害者がつくりだす罠から抜け出したことを意味します。
こうなると次は…。
そう、少なくとも短期的には、関係改善は見込めません。なぜなら、相手はコミュニケーションをとる気がないのですから。そしてそんな相手に対し、被害者もコミュニケーションを求めたくなくなります。

アサーティブなコミュニケーションというのは、相手の人間性、そして相手との関係を明確にするリトマス試験紙のようです。


相手との関係改善の可能性。
大切なのは、あなた自身が、それを自分で探っていくことです。私たちカウンセラーは一方的に相手を評価するようなことはしません。
というのも、その探索のプロセスの中に、あなたが見つける、あなたが求める「関係」があるのです。そのプロセスは、自信をもたらします。
カウンセラーは、その探索のプロセスをサポートします。

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