マインドフルネス(1)
・考え、しかも悪い想像がどんどん広がって、そこから抜けられなくなる。
・ちょっとしたことで不安が広がり、将来が不安でたまらなくなり、落ち着かなくなる。
・あのことを思い出したくないのに、どうしても考えてしまう。
・イライラが始まると、次から次へと過去のことを思い出してどんどんイライラしてしまう。
・苦手なことの前になると緊張が高まり、不安が増す。
こういう自分をなんとかしたい…!
このような状態にいると、とても辛い気持ちになるでしょう。安心や安定が感じられず、「自分」の居心地が悪くて…。
「マインドフルネス」。
“今”の瞬間に注意集中する方法のことを言います。
このような状態になって、辛い思いを抱いている方には、マインドフルネスの実践はとても効果があります。
私たちは、たいていいつも、何気なくさまざまな思いを巡らせています。過去の出来事や経験を思い出したり、将来のことを想像したりしながら、考え込んだり、喜びや不安といった感情が起こったりします。
マインドフルネスな状態とは、いろいろな出来事や思いに心が流され、とらわれがちになる私たちの思いを、今という瞬間に意識を向け、集中することです。そのことによって、深いリラクゼーションや安寧、洞察力が生まれます。
マインドフルネスは、『マインドフルネス認知療法』という本が出版されて、日本でも広く用いられるようになってきました。
認知行動療法が精神疾患の治療に取り入れられるようになり、また、「マインドフルネス」がストレスの低減やうつの治療に効果があるという研究結果も併せて、「マインドフルネス」は、心理療法のなかで広く浸透してきました。
さて、どうやったら「マインドフルネス」な状態となるのでしょうか?
『マインドフルネス ストレス低減法』(ジョン・カバットジン)では、呼吸と瞑想、ボディー・スキャンというエクササイズを紹介しています。
そのカバットジンによる瞑想法のCDの日本語版が、昨年(2013年)発売されました。
『4枚組のCDで実践する マインドフルネス瞑想ガイド』です。
自分でどうやってやったらいいか困っていた方には、とても便利!CDでガイドしてくれるので、その声に耳を傾けていけばいいのですから…。
しかし!!!
長いです。1回が1時間弱。
ちょっと(?)眠くなる(かも)…。(眠ってしまったら効果がないんですよ~。)
カバットジンは、これを毎日するように薦めています。
カバットジンが開設したアメリカ・マサチューセッツ大学医学部内のストレス・クリニックでのプログラムは、週6日×8週間。毎日エクササイズを行います。
「毎日やること」。
確かにこれはとても大切なことです。毎日やることで、習慣となり、完全に身につくからです。
でも、これを毎日やるって…と腰が引ける方も多いのではないでしょうか。
そういう方には、別のことをお勧めしています。
それは次回のブログで…。
あ、でも、このエクササイズをやってみよう!と思った方。私はそのやる気をそぎたいわけではないんですよ~(汗)。
エクササイズはとてもおすすめです。
症状のある方もない方も、どのような方にもお勧めできる、安全なエクササイズです。問題の改善という点だけでなく、集中力を高めたり、落ち着きや安心感をもたらします。
でもちょっとハードルが高い…と思った方、ぜひ次回のブログをどうぞ~。