心を開く(3) 映画「鑑定士と顔のない依頼人」から

「心を開く」ということについて、前回書いてきましたが、もう少し続けたいと思います。

「心を開く」ことというのは、カウンセリングでよく扱われるテーマです。

それは、人間関係のテーマで、周囲の人に対して、どのように、どのくらい心を開いて行けばよいのかということを指しています。

これについては、いろいろなパターンがあるかと思います。

とても辛くて悲しい出来事があって、人を信じることができなくなり、人と関わりあいたくない気持ちになったり、人と関わることが不安な気持ちや怖い気持ちになったり、あるいは、どんなふうに人と付き合っていけばよいのかわからなくなってしまう。

特にこれといった具体的な出来事があったわけではないけれど、これまでいろいろな積み重ねがあって、親しい関係というのを、どう作ったらいいか戸惑う。人といると、とても気を使ってしまい、疲れるので、かえって親しい関係を避けたくなってしまう。あるいは、もう自分は無理だと思ってしまって、あきらめの気持ちになっている。

自分なりに頑張ってコミュニケーションをとっているつもりなんだけれど、何かかみ合わないような感じがする。うまく伝わらずに、人間関係がギクシャクしたり、自分だけ孤立したような気持ちになっている。

周囲の人と仲良く付き合いたくて、一生懸命心を開いて接しているのに、何かかみ合わないそれどころか、仲よくとは程遠いような関係で、悪意を持たれている場合もある。そういうのにストレスを強く感じて、自分もとてもがっかりしたり、時には怒りさえ感じる。

たいていの人とはうまくやっていると思うのに、ある特定の人との関係を難しく感じている。どうやってもかみ合わず、ぶつかって大ゲンカしてしまうか、冷戦状態の両極端を行ったり来たりしている。相手は、自分のことをわかっていない、理解してくれていないという気持ちがあって、とても残念に思っている。

「心を開く」

こういう場合は、イメージが助けになるかと思います。

心が入っている箱。あるいは壺。場所。

どんな箱(壺、場所…)でしょうか?

ヴァージルの場合は、秘密の絵画の部屋がその象徴でした。

そのあなたの「心」は、誰にも決して踏み入れられるものではありません。

ここでよく起こる勘違いが、心を完全に明け渡すことで、初めて自分を理解してもらえる、あるいは相手を理解できると思ってしまうことです。でもちょっと考えるとわかるのですが、明け渡すことは不可能なのです。つまり、自分の心の中を完全に理解してもらうなんてことは、残念ですが(?)無理ですよね。

その心を覆っている、入れている、置いているものはどんなものでしょうか。

それは、あなたの心を十分守っていますか?

あるいは、あなたの心が心地いい程度に開いていますか?

(「心地いい」というのはまさに字の通りですね。心があるところが良いかどうか。)

心を覆っている、入れている、置いているものは、相手や状況によって、柔軟に対応して良いものです。

時には大きく窓を開いて、新鮮な空気を入れたり。

時には、ブロック塀をこれでもかと積みあげて、硬くしっかりと守ったり。

あなたの「心」は、安心かどうか、心地よいかどうか、あなたにちゃんと教えてくれます。自分が大切にされているかどうか、って。

「心を開く」

実はそのためには、からだも開いている必要があります。

???何のことだ?と思われるかもしれませんが…。

例えば、肩や眉間に力が入り、心臓がドキドキして、血圧が上がっていて、お腹がキュッとなっているようなとき、それは、身体が緊張しているのですが、そういう時って、心がリラックスしているわけではないですよね。

心が開かれるためには、身体が十分緩んでいて、柔軟になっている必要があるのです。

VIEWでなぜ「カウンセリング」「アート」「経絡・整体」という三つのアプローチを用意しているかというと、このように、一つのテーマについて、心、イメージ、身体が全体的にバランスよく整っていくことが、そのテーマが解決していくのにとても役立つからです。

では次回は、「人を愛すること」というテーマに続きます!

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